伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)は、64チャネル構成の高電圧アナログスイッチIC「STHV64SW」を発売した(ニュースリリース)。nチャネル型MOSFETと、ゲート駆動回路、シフトレジスターなどを1チップに集積した。電源電圧範囲は、−100〜+100V、0〜+200V、−200〜0Vの3つに対応できる。つまり、入力電圧と出力電圧はどちらも、ピーク・ツー・ピーク値で200Vに対応できることになる。ピーク出力電流は±3Aである。主な用途は、医療用超音波診断装置のほか、自動テスト装置、非破壊検査装置、産業用オートメーション機器、工業用プロセス機器などを挙げている。例えば、医療用超音波診断装置を、今回の新製品と同社の超音波パルサーIC「STHV1600」を組み合わせて実現すれば、取得画像の解像度を高められると同時に、チャネル密度を増やせるため基板上の実装面積を削減できるという。

医療用超音波診断装置に向けた64チャネルの高電圧アナログスイッチIC。STMicroelectronicsのイメージ
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 同社独自の半導体プロセス技術である「BCD6s-SOI」と「BCD8s-SOI」を組み合わせて製造した。このため1枚のチップに、バイポーラー素子によるアナログ回路と、CMOS素子による低電圧ロジック回路、DMOS素子によるMOSFETパワー段を集積できたとする。スイッチのターンオン時間は1.5μs。入力信号のスルーレートは40V/μsに対応する(無負荷時)。「オン抵抗や寄生容量は低い」(同社)という。

 過熱保護機能や低電圧保護機能などを備える。電源電圧は+3.3V。パッケージは、外形寸法が12mm×12mm×1.2mmの196端子FCBGA。動作温度範囲は−40〜+80℃。1000個購入時の米国での参考単価は45.00米ドルである。このほか、評価ボード「STEVAL-IME015V1」も用意している。