オランダNexperia(ネクスペリア)は、1ラインあたりの最大データ伝送速度が20Gビット/秒と高いUSB 4インターフェースに向けた静電気放電(ESD)保護ダイオードを2製品発売した ニュースリリース 。USB 4のほか、USB 3.2やThunderbolt、HDMI 2.1などの高速インターフェースのESD保護に使えるという。具体的な応用機器は、ノートPCやPC周辺機器、スマートフォン、携帯型電子機器などである。

USB4インターフェースに向けたESD保護ダイオード
USB4インターフェースに向けたESD保護ダイオード
(出所:Nexperia)
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 発売した2製品は、同社のESD保護ダイオードファミリー「TrEOS」に含まれる。「発売した2製品どちらも、端子間容量を極めて小さな値に低減することでUSB 4インターフェースを伝搬する信号への悪影響を抑え、シグナルインテグリティー(信号品質)を確保できるようにした」(同社)。2つの新製品は、2個のダイオードを集積し、それぞれのアノード同士を接続した双方向伝送品である。

 2製品の違いは端子間容量(Cd、ダイオード容量)にある。「PESD5V0R1BCSF」の端子間容量は0.085pF(標準値)。「PESD5V0R1BDSF」は0.1pF(標準値)である。また、「端子間容量に加えてクランプ電圧を低く抑えたため、挿入損失と反射損失を低減できた」(同社)。0.085pF品の挿入損失は−0.25dBで、反射損失は−19.4dB(どちらも10GHzにおける値)。0.1pF品の挿入損失は−0.28dBで、反射損失は−19dB(どちらも10GHzにおける値)である。

新製品の内部構造と使用方法
新製品の内部構造と使用方法
(出所:Nexperia)
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 2製品どちらもESD耐圧は±8kVを確保しており、「IEC61000-4-2」規格に準拠する。ピーク逆動作電圧(VRWM)は+5V。漏れ電流は最大1nAである。パッケージは2製品どちらも、外形寸法が0.6mm×0.3mm×0.3mmのDSN0603-2(SOD962-2)。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。