ルネサス エレクトロニクスは、Armコアベースのマイコン「RAファミリ」の新製品として「RA6T1グループ」を発売した(ニュースリリース)。RA6T1グループは、RAファミリでは初めてのモーター制御向けマイコンである。

今回の新製品「RA6T1グループ」(中央)と想定する応用先
ルネサスのイメージ
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 新製品は家電製品のモーターや、空調システム(HVAC)、ソーラーインバーター、産業用ACドライブなどの制御に最適だという。CPUコアはArm Cortex-M4Fで、その動作周波数は最大120MHz。フラッシュメモリー容量は最大512Kバイト。SRAM容量は64Kバイト。

 モーター制御向けの周辺回路/機能として、汎用32ビットPWMタイマー、3チャネル同時サンプル/ホールドが可能でPGA(Programable Gain Amp)入力が付いた12ビットA-D変換器、高速アナログコンパレーター、ポート出力遮断機能(POE)などを備える。これらのうち、「サンプル/ホールド機能、PGA、A-D変換器、高速アナログコンパレーターを2系統備えていることが競合製品比で優位なポイントだ」(同社)という。新製品は最大2個のブラシレスDCモーターを同時に高精度制御できるとする。

「RA6T1グループ」の機能ブロック図
ルネサスの図
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 同社は、独自のCPUコア「RX」をベースにしたモーター制御用マイコンを以前から開発供給している。同時制御できるモーター数が新製品と同じ2個でかつ仕様が近いRXマイコンは「RX24Tグループ」*1、*2だという。なお、今回のRA6T1グループはRX24Tグループを置き換えるわけでない。Armコア製品を使いたいユーザーは今回のRA6T1グループを、RXコア製品を使いたいユーザーにはこれまで通りRX24Tグループを提供する。

 今回の新製品には、もう1つ「ルネサス初」の特徴がある。機械学習のサポート機能で、具体的には、同社製品として初めてTinyML向けの「Google TensorFlow Lite for Microcontrollers」に対応した。これによって、「インテリジェントで使いやすく、かつコスト効率の高いセンサレスな予知保全システムの実現が可能になる」(同社)という。

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