製品評価技術基盤機構(NITE)は、消費者が手軽に製品事故の情報を調べられる検索ツール「SAFE-Lite」を2020年11月9日から無料で提供する(図1)。データベースには、1996年度から蓄積した約6万件の事故情報を収録。使っている製品に異常を感じたとき、消費者はNITEのホームページからSAFE-Liteにアクセスして危険性を調べられる。製品事故の防止を図る。

図1:「SAFE-Lite」の検索画面
(出所:NITE)
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* NITEのニュースリリース:https://www.nite.go.jp/data/000115696.pdf

 製造事業者向けにインストール用DVDで提供しているリスクアセスメント・ツール「製品事故予測システム SAFE(System for Accident Forecasting Events)」の「あいまい検索」機能をWeb化した。トップページの検索画面に事故の予兆と見られる現象を入力すると、同じ現象が発生した事故や、それに似た事故の情報が表示される。

 例えば、「洗濯中に焦げ臭いにおいがして、洗濯機から少し煙が出ていた」場合、同ツールに「洗濯機」「くさい」「煙」と入力して事故情報を検索する(図2)。一覧表示された事故情報の中から該当しそうなものをクリックまたはタップすると、事故の発生日や品名、型式、製造・輸入・販売業者、事故通知内容といった詳細を見られる(図3)。

図2:スマートフォンを利用したあいまい検索の例
(出所:NITE)
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図3:詳細事故情報の例
(出所:NITE)
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 NITEは、リコール情報の発信や誤使用に関する情報喚起と併せて、発生した製品事故の再発を防ぐ目的で、「NITE事故情報データベース検索」をホームページで公開している。だが、既存のデータベース検索は、キーワードや検索項目(事故発生日、品名、機種・型式、製造・輸入業者、事故通知内容、事故原因、再発防止措置など)、条件などを細かく入力しなければならない。日々使用している製品に異常があったとき、消費者自身が事故防止に必要な情報を得るのには不向きだった。

 そこでNITEは、消費者がパソコンやスマートフォンから簡単に検索できるツールを開発した。さまざまな視点から事故になる危険性や被害状況、対策などの情報を得られる機能により、事故の抑止効果を高められる。さらに、不具合の出初めや予兆の段階で検索してもらうことにより、事故の未然防止にも役立つとNITEは見ている。