米Diodes(ダイオーズ)は、スルーレート制御機能や逆電流阻止(TRCB:True Reverse Current Blocking)機能を備えるハイサイド負荷スイッチIC「AP22913」を発売した(ニュースリリース)。pチャネル型パワーMOSFETを1個集積したシングルチャネル品である。流せる最大DC(直流)電流は2A。主な用途として、USBポートに接続する電子機器を挙げる。USBポートには100μFという大容量の出力コンデンサーが接続されており、負荷スイッチICが逆バイアスになる可能性がある。最悪の場合、負荷からソース電極に逆電流が流れ込んでしまう。そこで新製品では、逆電流阻止(TRCB)機能を搭載した。具体的な応用先は、スマートフォンや携帯型メディアプレーヤー、ウエアラブル機器、ノートパソコン、携帯型医療機器、携帯型GPS端末などである。

スルーレート制御機能や逆電流阻止機能を備える負荷スイッチIC。Diodesのイメージ
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 パッケージは、実装面積が0.9mm×0.9mmと小さい4端子X1-WLB0909、および一般的な6端子SOT26を用意した。パワーMOSFETのオン抵抗は、4端子X1-WLB0909封止品が54mΩ(+5.0V時の標準値)。6端子SOT26封止品は84mΩ(+5.0V時の標準値)。入力電圧範囲は+1.4〜5.5Vであり、+1.8Vや+2.5V、+3.3V、+5Vといった電源電圧で動作する電子機器に使える。ターンオン時のスルーレートは、IC内部で自動的に制御する。例えば、入力電圧が+5Vで、負荷抵抗が10Ω、出力コンデンサーが0.1μFのとき、ターンオン時間は720μs(標準値)である。アクティブハイの制御端子を備える。待機時の消費電流は1μAと少ない。動作温度範囲は−40〜+85℃。価格は明らかにしていない。