米Maxim Integrated(マキシム・インテグレーテッド)は、自己消費電流が6μA(標準値)と少なく、変換効率がピーク値で96%が得られる昇降圧型DC-DCコンバーターIC「MAX77827」を発売した(製品紹介ページ)。同社によると、「96%というピーク効率は業界最高レベル」という。入力電圧範囲は+1.8〜5.5Vで、出力電圧範囲は+2.3〜5.3Vである。単セルのLiイオン2次電池のほか、単セルの塩化チオニルリチウム電池(Li-SOCl2)、2セル直列のアルカリ乾電池などを入力電力源に想定する。出力電圧は、1個の外付け抵抗で設定できる。具体的な応用先は、LPWAN(Low Power Wide Area)対応機器やGPSトラッカー、IoT対応機器などである。

新製品の昇降圧型DC-DCコンバーターICの主な特徴と応用イメージ。Maxim Integratedのイメージ
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 4つのスイッチング素子を使う回路トポロジーを採用した。フィードバックループの制御方式は電流モード。ハイサイドスイッチのオン抵抗は130mΩ(最大値)、ローサイドスイッチは110mΩ(最大値)である。スイッチング周波数は2.5MHz(標準値)である。最大出力電流は1.5A。出力電圧の誤差は±1%(最大値)。ラインレギュレーション(入力電圧変動)特性は0.4%/V(標準値)。ロードレギュレーション(負荷変動)特性は0.25%/A(標準値)である。通常時はPWMモードで動作するが、軽負荷時にはスキップモードに切り替わる。2つのGPIO(汎用入出力)端子を用意しており、これを使って軽負荷時でも強制的にPWMモードで動作させたり(Forced PWMモードの選択)、POK(Power OK)インジケーターの出力として使ったりすることができる。

 低電圧ロックアウト(UVLO)機能やソフトスタート機能、アクティブ出力放電機能、過電流保護機能、サーマルシャットダウン機能などを用意した。パッケージは、実装面積が1.61mm×2.01mmと小さい12端子WLP。外付け部品を含めた昇降圧型DC-DCコンバーター回路全体の実装面積は15mm2以下に抑えられるという。動作接合部温度範囲は−40〜+125℃。米国での参考単価は0.84米ドル。評価キット「MAX77827EVKIT#」を用意している。米国での参考単価は50米ドルである。