TDKは、厚さが0.49mmと薄い圧電スピーカー「PiezoListen」の品ぞろえを拡充し、2019年10月にサンプル出荷を開始した(ニュースリリース)。PiezoListenは、同社によると「世界最薄クラス」の圧電スピーカーだという。従来の圧電スピーカーと比べると、低音域の出力を強化したため、より広い周波数領域の音を出力できるとしている。同社独自の積層技術と材料技術を組み合わせて、電圧印加時の変位が大きい圧電素子を開発することで実現した。0.49mmと薄いため、設置場所を問わないという。具体的な応用先は、テレビやタブレット端末、ノートパソコン、サラウンドシステムなどである。

0.49mm/0.76mmと薄い圧電スピーカー。TDKの写真
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 これまでに同社が発売したPiezoListenには、使用周波数範囲が400〜20kHzと広く、外形寸法が30mm×30mm×0.49mmの「PHUA3030-049B-00-000」がある。今回はこれに3つの製品を追加した。このうち2製品は、使用周波数範囲が1k〜20kHzのサラウンドシステムのポジショニングスピーカー向けである。「PHUA2010-049B-00-000」は外形寸法が20mm×10mm×0.49mm、「PHUA3015-049B-00-000」は30mm×15mm×0.49mm。最大定格電圧はどちらも24VPPである。

 残る1製品は、使用周波数範囲が最初と同じ400〜20kHzである「PHUA6630-076B-00-000」である。外形寸法は66mm×30mm×0.76mm。厚さは0.49mmではなく0.76mmと若干厚くなったが、最大定格電圧は48VPPと高い。

 使用温度範囲は4製品いずれも−10〜+60℃。PHUA2010-049B-00-000のサンプル価格は2000円、PHUA3015-049B-00-000は4000円、PHUA6630-076B-00-000は1万円である。量産は2019年10月に開始した。生産規模は月産3万個を予定している。