米Intelは、単体のGPUチップ「Intel Iris Xe MAXグラフィックス」(以下、Iris Xe MAX)を発表した(ニュースリリース)。新しいGPUアーキテクチャー「Xe」を採る単体GPUチップの第1弾で、薄型軽量のノートPC(モバイルPC)に向ける。

新製品の「Intel Iris Xe MAXグラフィックス」
Intelの写真
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 Wikipediaなどによれば、Intelがこれまでに市場投入した単体のGPUは1998年に発表された「Intel 740」が最後とされる。その後、GPUはGPUコアとしてチップセットやマイクロプロセッサー(MPU)本体に取り込まれるようになった。最近同社はMooreの法則の終焉(しゅうえん)、すなわち製造プロセス微細化の限界に向けた方策として、さまざまなプロセッサーを組み合わせる、いわゆるヘテロジニアスコンピューティングの実現を図っている*1。その中で、GPUは重要な要素であるものの、単体のGPUは提供できていなかった。

 Intelは競合の米AMD(Advanced Micro Devices)からGPU部門のリーダーだったRaja Koduri氏を2017年に引き抜き、GPUの強化を図ることにした。同氏は現在、Senior Vice President, Chief Architect, General Manager, Intel Architecture, Graphics, and Softwareのポジションにあり、技術開発の責任者と目される。そのKoduri氏らが肝いりで開発した新しいGPUアーキテクチャーがXeで、Intelの技術ロードマップを披露したオンラインイベント「Architecture Day 2020」(米国時間の8月13日に開催)では、Xeに関する講演が最も長かった。

「Architecture Day 2020」で「Xe」を紹介するRaja Koduri氏
Architecture Day 2020のビデオからキャプチャー
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 Architecture Day 2020では、Xeのマイクロアーキテクチャーが4つ紹介された*2。4つの中で低電力化に焦点を合わせたマイクロアーキテクチャーが「Xe-LP」で、Xe-LPのGPUコアを集積した初めてのMPUがモバイルPC向けの第11世代Coreプロセッサー(開発コード名:Tiger Lake)である*3

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