トレックス・セミコンダクターは、IoT機器に向けた電源関連ICを2製品発売した(ニュースリリース)。発売した2製品は、リニアレギュレーターIC「XC6240シリーズ」と電圧監視IC「XC6140シリーズ」である。同社によると、「半固体型や全固体型などのLi2次電池の製品化が始まっており、それらの中のいくつかは定電圧(CV)充電に対応している」という。今回の2つの新製品はどちらも、+2.3V系のLi2次電池の定電圧充電に向ける。この2つの新製品に加えて、マイコンや通信モジュールを駆動する昇圧型DC-DCコンバーターIC「XCL103」とセンサーに電力を供給するLDOレギュレーターIC「XC6221/XC6215」を組み合わせることで、IoT機器用電源回路を構成できるという。

2つの新製品(XC6240とXC6140C)を使用したIoT機器用電源回路
トレックス・セミコンダクターの資料
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 リニアレギュレーターICのXC6240シリーズは、入力電圧範囲が+1.5〜6.0Vで、出力電圧が+2.63V±1.5%である。一般に、+2.3V系のLi2次電池は公称電圧が+2.3Vで、充電電圧の上限値は+2.7Vである。新製品は、製造ばらつきなどを考慮しても、充電電圧の上限値を超えないため、「安心/安全な充電が可能」(同社)という。最大出力電流は150mA。ドロップアウト電圧(入出力電圧差)は450mV(100mA出力時の標準値)。電圧入力端子にショットキー・バリアー・ダイオードを接続することで、Li2次電池からリニアレギュレーターICへのシンク(吸い込み)電流を0.24μAに抑えられる。このため、電池駆動時間を延ばすことが可能になるという。

 電圧監視ICのXC6140シリーズは、+2.3V系のLi2次電池に向けて検出電圧と解除電圧を最適化した。電池電圧が検出電圧を下回ったことを検出し、それを知らせる信号を出力して後段の回路を停止させ、電池が再び充電されて解除電圧に達するまで待機させるといった使い方が可能だ。検出電圧は+1.6〜2.2Vの範囲において、0.1Vステップで設定できる。検出電圧の誤差は±0.8V(+25℃における最大値)。解除電圧は+2.475V固定で、その誤差は±1.3%(+25℃における最大値)である。出力信号の形式は、CMOS出力形式、もしくはnチャネル型オープンドレイン形式。検出時の出力信号論理は、アクティブハイもしくはアクティブローである。

2つの新製品を実装したプリント基板
トレックス・セミコンダクターのイメージ
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 XC6240シリーズのパッケージは、実装面積が0.9mm×1.2mm×0.4mmのUSPN-4Nと、1.8mm×1.5mm×0.33mmのUSP-6B06、2.0mm×2.1mm×1.1mmの24端子SSOT。XC6140シリーズのパッケージは、実装面積が1.0mm×1.0mm×0.33mmのUSPQ-4B05と、2.0mm×2.1mm×1.1mmの24端子SSOTである。XC6240シリーズの動作温度範囲は−40〜+85℃。XC6140シリーズは−40〜+105℃である。2製品どちらも、すでに量産を始めている。参考価格は2製品どちらも100円(税別)である。