米Diodes(ダイオーズ)は、入力電圧範囲が+3.8〜40Vと広い降圧型DC-DCコンバーターICを5製品発売した(ニュースリリース)。同期整流方式を採用し、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチの両方を集積した。スイッチング周波数は100k〜2.2MHzの範囲で設定できる。出力電流が最大3.5Aの「AP64350」「AP64351」「AP64352」と、最大5Aの「AP64500」「AP64501」を用意した。待機時の消費電流は最大3.5A出力品が22μA、最大5A出力品は25μAである。特徴は、同社独自のゲート駆動技術を適用することで、放射電磁雑音(EMI)を低く抑えた点にあるという。民生機器や産業機器、ネットワーク機器、車載機器などに搭載するPOLコンバーターに向ける。入力電力源には、+5Vや+12V、+24Vの中間バスを想定している。

最大40V入力が可能な2.2MHz動作の降圧型DC-DCコンバーターIC。Diodesのイメージ
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 例えば、AP64350の特性は以下の通り。ハイサイドスイッチのオン抵抗は75mΩ(標準値)で、ローサイドスイッチは45mΩ(標準値)である。集積した基準電圧源の出力電圧は+0.8Vで、その誤差は±1%である。出力電流が5mAと少ない軽負荷時でも、最大85%と高い変換効率が得られるとする。スペクトラム拡散クロック(FSS;Frequency Spread Spectrum)機能や、低ドロップアウト(LDO)機能などを備える。保護機能として、低電圧ロックアウト(UVLO)機能や、出力の過電圧保護機能、サイクル・バイ・サイクルのピーク電流制限機能、サーマルシャットダウン機能を用意した。

 パッケージは5製品いずれもSO-8EPである。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。