トレックス・セミコンダクターは、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード2」に準拠した降圧型DC-DCコンバーターIC「XD9267/XC9268シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。同期整流方式を採用しており、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチの両方を集積した。LDOレギュレーターIC(電圧レギュレーターIC)の置き換えに向けるという。一般的なLDOレギュレーターICと比較すると、プリント基板上の実装面積を約1/2に、消費電力を約1/2に、発熱量を約2/3に削減できるとしている。ボディー用電子制御ユニット(ECU)や,車載用インフォテインメント機器、ドライブレコーダー、車載カメラ、ETC(Electronic Toll Collection)などに向ける。

今回の新製品と一般的なLDOレギュレーターについて、実装面積、効率(消費電力)、発熱量で比較した。実装面積は約1/2、消費電力は約1/2に、発熱量は約2/3に削減できる。トレックス・セミコンダクターのデータ
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 ハイサイドスイッチのオン抵抗は1.20Ω(標準値)、ローサイドスイッチは0.60Ω(標準値)である。入力電圧範囲は+3.0〜36.0V。絶対最大定格は+40Vである。出力電圧は+1.0〜25.0Vの範囲で、2個の外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。最大出力電流は600mA。集積した基準電圧源の出力電圧は0.75Vで、その誤差は±1.5%。スイッチング周波数は2.2MHzである。

 XD9267シリーズとXC9268シリーズの違いは、軽負荷時の動作モードにある。XD9267シリーズは、重負荷時も軽負荷時もPWMモードで動作する。一方のXC9268シリーズは、重負荷時はPWMモードだが、軽負荷時はPFMモードで動作する。同社によると「XC9268シリーズは、軽負荷時から重負荷時の全負荷領域にわたって高い変換効率が得られると同時に、出力リップル電圧を抑えられる」という。例えば、1mA出力時の変換効率は82%である。

 デフォルトで2.0ms(標準値)に設定したソフトスタート機能や、過電流制限機能、低電圧ロックアウト(UVLO)機能、サーマルシャットダウン機能、パワーグッド信号出力機能などを備える。パッケージは、外形寸法が1.8mm×2.0mm×0.6mmのUSP-6Cと、5端子SO-89を用意した。すでに量産を始めている。参考単価は100円(税別)である。