米Microchip Technology(マイクロチップ)は、車載機器向けSiC(炭化ケイ素)ショットキー・バリアー・ダイオード(SBD)を発売した(ニュースリリース)。+700V耐圧品と+1200V耐圧品の2つがあり、どちらも車載向けディスクリート半導体の品質規格「AEC-Q101」に準拠する。同社によると、「AEC-Q101に準拠しているため、新製品を搭載した自動車の信頼性と堅牢(けんろう)性を高められる。さらに、アバランシェ特性が高いので、外付けの保護回路を削減できる」としている。自動車産業の品質マネジメント規格「IATF 16949:2016」をクリアした半導体工場で製造した。電気自動車(EV)やハイブリッド車などに搭載するモーター駆動回路やオンボード充電器などに向ける。

+700V耐圧と+1200V耐圧の車載機器向けSiCショットキー・バリアー・ダイオード
Microchip Technologyのイメージ
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 +700V耐圧品と+1200V耐圧品どちらも、順方向電流とパッケージの異なる複数の製品がある。+700V耐圧品の順方向電流の範囲は10〜100A。+1200V耐圧品の順方向電流の範囲は12〜100A。パッケージはどちらの製品も、TO-247とTO-220、TO-268、SOT-227を用意した。いずれの製品も、順方向電圧降下は+1.5V(標準値)。逆回復時間はゼロ秒。動作接合部温度範囲は−55〜+175℃である。例えば、順方向電流が50AでTO-247パッケージ封止の+1200V耐圧品「MSC050SDA120B」の5000個以上購入時の参考単価は1331円(2020年11月5日時点)である。

 汎用回路シミュレーター「SPICE」や、スイスPleximのパワーエレクトロニクス向け回路シミュレーター「PLECS」、Microchipの回路シミュレーター「MPLAB Mindi」に向けたデバイスモデルを提供する。このほか新製品(+1200V耐圧、50A品)を搭載した3相力率改善(PFC)回路のリファレンスデザインを用意している。