米Maxim Integratedは、ヘルスケア機器の腕時計型リファレンスデザイン(参照設計)の最新版「Health Sensor Platform 3.0」(以下、HSP 3.0)を発表した(ニュースリリース)。HSP 3.0では血中酸素飽和度(SpO2)や心電図(ECG)、心拍数(HR)、体温、モーション(動き)をモニターする。さらに、モニターしたデータから、心拍変動(HRV)や呼吸数(RR)、睡眠の質、ストレスレベルなどを算出できる。

Health Sensor Platform(HSP)の歩み
今回発表されたのは右端のHSP 3.0。Maximのスライド
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 同社は前世代のリファレンスデザイン「HSP 2.0」を2018年に発表している*。HSP 2.0には無くHSP 3.0で初めて搭載されたのは、「光学式のSpO2測定機能と、乾式電極を使ったECGモニター機能である」(同社のAndrew Baker氏、Managing Director of Industrial & Healthcare Business Unit)。これらの機能が追加されたことで、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や新型コロナウイル(COVID-19)などの感染症、睡眠時無呼吸、心房細動(AFib)などの症状のモニタリングが容易になった。HSP 3.0を利用することで、同様の機能を持ったヘルスケア機器の開発期間を、6カ月以上短縮できるとする。

HSP 3.0の特徴
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 HSP 3.0には同社の複数の製品が含まれる。主な製品は次の5つ。光電式容積脈波(PPG)とECG測定に向けたアナログフロントエンド(AFE)ICの「MAX86176」、パワーマネジメントIC(PMIC)の「MAX20360」、Bluetooth Low Energyモデムを内蔵したArm Cortex-M4Fコアマイコン「MAX32666」、HRVやRR、睡眠の質、ストレスレベルなどを算出するマイコン「MAX32670」、デジタル温度センサーの「MAX30208」である。HSP 3.0の製品番号は「MAXREFDES104#」で、ソフトウエア込みの価格は400米ドル。

HSP 3.0の機能ブロック図
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