ロームは、最大定格電力が4Wと大きい厚膜シャント抵抗器を発売した ニュースリリース 。外形寸法は3.2mm×6.4mm×0.55mm(3264サイズ)。同社によると、「3264サイズの厚膜シャント抵抗器では、業界最大の定格電力を実現した。当社従来品の定格電力は2Wだった」という。このため、より大きな電力が流れるモーター制御回路や過電流保護回路などの電流検出用抵抗として使用できる。具体的な応用先は、FA機器やモーター駆動機器、電源装置などの産業機器や、エアコンや洗濯機、冷蔵庫、掃除機などの民生機器である。

最大定格電力が4Wと大きい厚膜シャント抵抗器
最大定格電力が4Wと大きい厚膜シャント抵抗器
(出所:ローム)
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 新製品の型番は「LTR100L」。長手方向に電極を設ける長辺電極パッケージを採用した。「このため放熱性が高い」(同社)。定格電力は、抵抗体材料を見直すことなどで、同社従来品の2倍に当たる4Wに高めた。ディレーティング温度は、はんだフィレット中央部を測定する「端子温度ディレーティング」では+110℃。部品周囲の温度を測定する「周囲温度ディレーティング」の場合は+70℃である。

定格電力と温度ディレーティング
定格電力と温度ディレーティング
左上図が周囲温度ディレーティングにおける温度測定箇所、左下図が端子温度ディレーティングにおける温度測定箇所。右図は、同社従来品と新製品のディレーティング特性である。新製品は、端子温度ディレーティングの場合、最大+110℃まで4Wの定格電力で使用できる。(出所:ローム)
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 抵抗値の範囲は10m〜91mΩ。抵抗値の許容差は、F級(±1%)とJ級(±5%)の2種類を用意した。抵抗温度係数(TCR)は、抵抗値が10m〜18mΩの範囲で最大300ppm/℃、抵抗値が20m〜47mΩの範囲で最大200ppm/℃、抵抗値が51m〜91mΩの範囲で最大150ppm/℃。使用温度範囲は−65〜+155℃である。車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠する。

 まずは、10mΩ品と47mΩ品、91mΩ品を製品化した。今後、11mΩ品、12mΩ品、13mΩ品、15mΩ品、16mΩ品、18mΩ品、20mΩ品、22mΩ品、24mΩ品、27mΩ品、30mΩ品、33mΩ品、36mΩ品、36mΩ品、39mΩ品、43mΩ品、51mΩ品、56mΩ品、62mΩ品、75mΩ品、82mΩ品を製品化する予定。すでに月産100万個体制で量産を始めている。いずれの製品も参考単価は220円(税込み)である。