米SiFiveは、RISC-Vプロセッサーを利用した機器開発に向けて、開発ボートの新製品「HiFive Unmatched」を発表した(ニュースリリース)。このボードには、同社製のRISC-Vコアを集積するプロセッサーSoCが載っている。

新製品「HiFive Unmatched」
SiFiveの写真
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 新製品はMini-ITXサイズの拡張ボードで、同社開発のプロセッサーSoC「FU740 SoC」と8GバイトのDDR4型SDRAM、Quad SPIインターフェースで32Mバイトのフラッシュメモリーを搭載する。また、1Gビット/秒対応のEthernetポート、USB 3.2ポート(4個)、コンソール用MicroUSBポート、PCI Express Gen3のx8スロット(物理寸法はx16相当)、M.2 NVMe SSD用ソケット、M.2 Wi-Fi/Bluetooth用ソケットを備える。電源はATX12Vである。

 FU740 SoCは同社製のRISC-Vコアを5つ集積している。そのうち4つは、RISC-Vの命令セット「RV64GC」に準拠した「U74」で、アプリケーション処理を担う。このコアは、最大2命令/サイクルのインオーダー処理で、演算能力は4.9CoreMark/MHzとされ、「Arm Cortex-A55よりも高速に動作する」(SiFive)という。FU740 SoCに集積された残り1つのCPUコアは命令セット「RV64IMAC」に準拠した「S7」で、システム監視に使われる。

 SiFiveは、新製品向けにYocto LinuxやOpen Embedded Linuxに対応のBSP(Board Support Package)を提供する。なお、同時に提供されるFreedom U SDKを使うと独自のLinux Distributionが開発できる。例えば、95%以上のパッケージがRISC-Vに対応しているというDebian Linuxに、このSDKが適用できるとのことである。

 HiFive Unmatchedは665米ドルで、現在プリオーダーを代理店が受付中。出荷開始は2020年第4四半期中を予定している。You TubeにHiFive UnmatchedにNVMe M.2 SSDやビデオカードを追加してLinux PCとして稼働させるビデオが公開されている(動画のURL)。デスクトップを起動し、一般のLinux PCと同様な作業(Webブラウジングや、ビデオカードを利用したビデオ再生アクセラレーションなど)を行うデモである。