米ザイリンクス(Xilinx)は、車載向けのCPUコア混載FPGA「XA Zynq UltraScale+ MPSoCファミリー」に、論理規模が大きなハイエンド製品を2つ追加した(ニュースリリース)。ADASや自動運転で使われるドメインコントローラーなどへの応用を狙う。

今回の新製品
Xilinxの写真
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 XA Zynq UltraScale+ MPSoCファミリーは台湾TSMCの16nm FinFETプロセスで製造されるFPGAで、2018年1月に発表された(関連記事)。ビデオコーデック回路(H.264/H.265対応)を集積した「EV」製品と同回路を集積していない「EG」製品がある。どちらも、アプリケーション処理向けに「Cortex-A53」を4つ、リアルタイム処理向けに「Cortex-R5」を2つ、合計で6つのCPUコアを集積している。

 2018年1月には第1弾として、EVを2製品、EGを2製品、合計で4製品を発表した。今回、追加されたのはEV製品が1つ、EG製品が1つである。追加された製品はどちらも第1弾に比べて、ランダムロジック(ロジックセル)やメモリー、DSP回路、最大12.5Gビット秒の高速トランシーバー(GTHトランシーバー)などが大幅に増えた。

 例えば、EVの新製品「XAZU7EV」は50万4000個のシステム・ロジック・セル(既存の「XAZU5EV」は25万6200個)、1728個のDSPスライス(既存品は1248個)、16個のGTHトランシーバー(既存品は4個)を集積している。

EV製品の主な仕様
今回追加されたのは右端の「XAZU7EV」。Xilinxの表
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 また、EGの新製品「XAZU11EG」は65万3100個のシステム・ロジック・セル(既存の「XAZU3EG」は15万4350個)、2928個のDSPスライス(既存品は360個)、32個のGTHトランシーバー(既存品は0個)を集積する。Xilinxによれば、追加された新製品の論理規模は、第1弾の最大規模の製品に比べて2.5倍になったという。大規模なロジックやメモリーを集積したことで、ADASや自動運転で集中管理を担う、いわゆるドメインコンロトーラーにも十分対応できるとする。

EG製品の主な仕様
今回追加されたのは右端の「XAZU11EG」。Xilinxの表
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 追加された2製品を含めてXA Zynq UltraScale+ MPSoCは現在注文可能。このファミリーの全製品は、車載ICの品質保証規格「AEC-Q100」、および機能安全規格「ISO 26262 ASIL C」に準拠するという。