ノルウェーのノルディック(Nordic Semiconductor)は、2.4GHz無線通信SoCの新製品「nRF5340」を発表した(ニュースリリース)。英アーム(Arm)のCPUコア「Cortex-M33」を2つ集積する。Cortex-M33を2つ集積した無線通信SoCは今回が世界で初めてだという。

今回の新製品。Nordicの写真

 2つのCortex-M33は、それぞれ「アプリケーションプロセッサー」と「ネットワークプロセッサー」と位置付ける。前者のCortex-M33はFPUとDSP命令を備える。このプロセッサー向けには、1Mバイトのフラッシュメモリーと512KバイトのSRAM、8Kバイトの2ウエー・セット・アソシエーティブ・キャシュが用意されている。動作周波数は128MHzまたは64MHz。128MHzで動作させたときの最大演算性能は510 CoreMark。64MHzで動作させると消費電力効率が上げられるとし、76CoreMark/mA。一方、後者のネットワークプロセッサーのCortex-M33は64MHzで動作する。256Kバイトのフラッシュメモリーと64KバイトのSRAM、2Kバイトの命令キャッシュが用意されている。

 セキュリティー機能が豊富なことも特徴だという。例えば、Armのセキュリティー領域隔離技術の「TrustZone」を利用できたり、ArmのセキュリティーIPコア(暗号化アクセラレーターやセーフティー暗号鍵ストレージなど)の「CryptoCell-312」を集積したりする。

 2.4GHzの無線通信回路は低い消費電力が特徴だという。例えば、送信時の消費電流は3.2mA(0dBm出力)。受信時は2.6mA。スリープ時は1.1μAである。Bluetooth 5.1(Direction Finding、Long Rangeを含む)やBluetooth Low Energy、Bluetooth meth、Thread、Zigbeeといった通信プロトコルをサポートする。この他、外部インターフェースのNFCやUSB、QSPI、High Speed SPIなどに対応可能である。

 nRF5340は7mm×7mmのQFNパッケージに封止され、サンプル出荷は間もなく開始予定。価格などは未公表。評価用に、新製品を搭載したボードを含む「nRF5340 PDK」を現在出荷中。また、アプリケーションソフトウエア開発環境として「nRF Connect SDK」が用意されている。このSDKにはZephyr RTOSやBLEプロトコルスタック、アプリケーション・サンプル・ソフトウエア、ハードウエアのドライバーソフトウエアなどが含まれる。

評価キットの「nRF5340 PDK」に含まれるボード。Nordicの写真
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