技術商社のリンクス(東京・品川)は2021年11月16日、海外企業が開発したFA関連3製品について、国内販売を発表した。具体的には、[1]モーションドライブユニット「SOMANET Circulo(ソマネット サーキュロ)」、[2]リアルタイムロケーションシステム「KINEXON RIoT(キネクソン ライオット)」、[3]非接触トレーサビリティシステム「FeaturePrint(フィーチャープリント)システム」である。

 21年11月25日に発売する。同社代表取締役の村上慶氏は「26年にそれぞれの製品で年間5億円の売り上げを目指す」と話した。

 [1]SOMANET Circuloは、サーボモーターの制御に必要な複数の機能を一体化した製品である(図1)。開発元はFAメーカーのドイツSynapticon(シナプティコン)。従来は個別に分かれていたサーボドライブ、エンコーダー、ブレーキ、安全機能といった要素を小さく1つにまとめたもので、他社製のサーボモーターと組み合わせて使う。

図1 SOMANET Circulo
図1 SOMANET Circulo
モーター出力に応じて複数の製品ラインアップがある。(出所:リンクス)
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 「協働ロボットやAGV(無人搬送車)に採用すれば、開発期間とコストを削減できる」(同社)。SOMANET Circuloを扱うための開発ソフトウエア「Motorcortex Robot(モーターコーテックス ロボット)」も同時に販売する。

 [2]KINEXON RIoTは、工場や物流センター内で移動する物体の位置をリアルタイムに分析するソフトウエア(図2)。IT企業のドイツKINEXON(キネクソン)が開発した。GPS(全地球測位システム)やBluetooth、UWB(超広帯域無線通信)といった複数方式で得たデータを組み合わせて物体位置を推定し、その結果を工程の改善に生かせる。オンプレミスでの運用が可能で、Webブラウザから利用する。

図2 KINEXON RIoT
図2 KINEXON RIoT
GPS(全地球測位システム)やBluetooth、UWB(超広帯域無線通信)など、必要なデータ源に応じて個別のハードウエアを別途用意する必要がある。(出所:リンクス)
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 [3]FeaturePrintシステムは、カメラの画像情報を用いて製品のトレーサビリティを実現するもの(図3)。米Alitheon(アリセオン)が開発した。人の目で同じ型式の量産品の個体を見分けるのは難しいが、同システムは製品表面の微細な特徴を抽出して記録し、識別できる。バーコードや刻印を付与できない製品の生産ラインなどに向く。

図3 FeaturePrintシステム
図3 FeaturePrintシステム
カメラの画像情報を分析することで、同じ型式の量産品であっても個別識別を可能にした。(出所:リンクス)
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