伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロ)は、−10〜+60℃の温度範囲における測定誤差が±0.25℃(標準値)と小さい温度センサーIC「STTS22H」を発売した(ニュースリリース)。高精度な温度センサー素子を集積することに加えて、工場出荷時にキャリブレーション(較正)作業を実行することで、測定誤差を抑えた。消費電流が少ないことも特徴する。出力データレート(ODR)が1Hzのときの消費電流は2.0μA(標準値)、ワン・ショット・モード(1回の測定)のときは1.75μA(標準値)である。外形寸法が2.0mm×2.0mm×0.5mmと小さい6端子UDFNに封止した。このため、「消費電力化と小型化が求められる電子機器に向く」(同社)という。具体的な応用先は、アセットトラッカーや、出荷コンテナー用温度データロガー、HVAC(Heating、Ventilation and Air Conditioning)、スマートフォン、ウエアラブル機器などを挙げている。

測定誤差が0.25℃と小さい低消費電流の温度センサーIC。STMicroelectronicsのイメージ
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 バンドギャップ基準電圧回路を利用した温度センサーである。A-D変換器や信号処理用ロジック回路などを集積した。温度測定結果の出力データは、16ビットのデジタル形式である。温度測定範囲は−40〜+125℃(この温度範囲における測定誤差は±0.7℃)。A-D変換器での変換時間は5msである。I2CとSMBus 3.0に準拠した外部インターフェースを搭載した。このインターフェースを使って、出力データレート(ODR)を設定することが可能だ。また、今回の新製品は、SMBusのスレーブとして機能するため、「SMBus Alert Response Address(ARA)」を使って、しきい値(上限と下限)を設定できる。電源電圧は+1.5〜3.6V。すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価は0.49米ドルである。