トレックス・セミコンダクターは、光通信機器などに向けた負電圧出力のDC-DCコンバーターモジュール「XCL303/XCL304シリーズ」を発売した(ニュースリリース)。DC-DCコンバーターICとインダクター(コイル)を一体化したモジュールである。同社は「micro DC/DC」と呼ぶ。スイッチング周波数を2.5MHzに高めることでインダクターを小型化できるようになり、2.5mm×2.0mm×1.0mmと小さいCL2025-02パッケージへの封止が可能になった。同社によると、「ディスクリートの負電圧出力DC-DCコンバーターICを使って負電圧出力のDC-DCコンバーター回路を構成する一般的な場合に比べて、プリント基板上の実装面積を約78%削減できる」という。ディスクリートの場合の実装面積は65.25mm2だったが、今回の新製品を使えば14.43mm2に抑えられる。光通信機器の光通信モジュールのほか、アンプ回路や液晶パネル、CCDイメージセンサーなどへの負電圧供給に使える。

今回の新製品を使えば、負電圧出力のDC-DCコンバーター回路の実装面積を3.7mm×3.9mm(14.43mm2)に抑えられる。従来に比べると、実装面積を78%削減可能だ。トレックス・セミコンダクターの資料
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 入力電圧範囲は+2.7〜5.5V。出力電圧は−1.2〜−6.0Vの範囲で、外付け抵抗を使ってユーザーが設定できる。最大出力電流は300mAである。フィードバック電圧は+0.5Vで、その誤差は±10mV。集積した基準電圧回路の出力電圧は+1.6Vで、その誤差は±40mVである。XCL303シリーズとXCL304シリーズの違いは、軽負荷時の動作モードにある。XCL303シリーズは、通常負荷時と軽負荷時のどちらもPWM制御モードで動作する。出力電圧の雑音を低く抑えたい用途に向ける。一方、XCL304シリーズは、通常負荷時はPWM制御モードで動作するが、軽負荷時はPFM制御モードに自動的に切り替わる。変換効率を重視する用途に向ける。

 DC-DCコンバーターICとインダクターを一体化したため、放射電磁雑音(EMI)を低く抑えられるという。ソフトスタート機能や低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを備える。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産を始めている。参考単価は300円(税別)である。