英Dialog Semiconductor(ダイアログ)は、計装アンプを集積したコンフィギュラブルなミックストシグナルIC(CMIC)「SLG47004」を発売した(ニュースリリース)。同社のコンフィギュラブルなミックストシグナルIC(CMIC)ファミリー「GreenPAK」に含まれる製品である。CMICは、同社が2017年11月に買収した米Silegoが開発した製品である。すでに複数のCMICを製品化しているが、計装アンプを集積するのは今回が初めてである。高精度なしきい値設定や、センサーのオフセット値のトリミング/キャリブレーション、アナログフィルターの周波数特性の調整、アペアンプの利得やオフセット値の調整、電圧-電流変換(トランスインピーダンスアンプ)回路などに向ける。具体的な応用機器としては、パソコンやサーバー、パソコン周辺機器、タブレット端末、民生機器、データ通信機器、スマートフォン、フィットネス端末などを挙げている。

計装アンプを集積したコンフィギュラブルなミックストシグナルIC
Dialog Semiconductorのイメージ
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 CMICには、プログラム可能な数多くの論理回路(ルック・アップ・テーブル)やアナログ回路を集積している。各回路のプログラミング内容を決めて、その設定情報をEEPROMに書き込むことで所望の機能を実現する。新製品ではアナログ回路として、周波数帯域幅をユーザーが設定できるオペアンプを3個集積した。それぞれを独立したオペアンプとして使えるほか、3個のオペアンプを組み合わせて計装アンプとして使用することもできる。周波数帯域幅の選択肢は8.192MHzと2.048MHz、512kHz、128kHzの4つである。このほか集積したアナログ回路は、10ビット分解能(1024値)の可変抵抗器を2個、単極単投(SPST)タイプのアナログスイッチを2個、オフセット電圧が低いチョッパー型コンパレーターを1個、汎用コンパレーターを2個、基準電圧源を3個などである。

新製品の内部ブロック図
Dialog Semiconductorの資料
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 ルック・アップ・テーブルとして使える論理回路は20個用意した。ただし、いずれの論理回路も、ルック・アップ・テーブル以外の用途でも使える。具体的には、Dフリップフロップ/ラッチ回路や、プログラマブルなパターン発生器、遅延回路、リップルカウンターである。外部インターフェースとして、I2Cインターフェースを搭載した。電源電圧範囲は+2.5〜5V。パッケージは、外形寸法が3mm×3mm×0.55mmと小さい24端子STQFN。動作温度範囲は−40〜+85℃。すでにサンプル出荷を初めている。量産は2021年第1四半期に始める予定だ。価格は明らかにしていない。