リコー電子デバイスは、ヘッド・アップ・ディスプレー(HUD:Head Up Display)やピコプロジェクターに向けた半導体レーザー用ドライバーIC(駆動IC)「RN5C750/RN5C752シリーズ」を開発し、サンプル出荷を始めた(ニュースリリース)。RN5C750シリーズはHUD向け、RN5C752シリーズはピコプロジェクター向けである。同社によると、「リコーのプリンター複合機に向けた半導体レーザー駆動ICで培った技術を転用してHUDとピコプロジェクターに向けた製品を開発した」という。具体的には、半導体レーザーの特性を測定する機能や、調光機能、保護機能などを転用した。このため、HUDやピコプロジェクターの設計を簡素化できるとしている。HUDに向けたRN5C750シリーズは、車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード2」に準拠する。

HUDやピコプロジェクターに向けた半導体レーザー駆動IC。リコー電子デバイスの写真
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 2製品どちらも、4チャネル(クワッドチャネル)出力が可能である。最大駆動電流は、LD1チャネルが800mA、LD2チャネルとLD3チャネル、LD4チャネルは400mAである。画素(ピクセル)データレートは200M画素/秒(最大値)と高い。フルHD(1080P)の画像表示に対応できる。画像信号入力のデータ周波数は、20ビットのパラレルデータの場合に200MHz(最大値)、10ビットのパラレルデータの場合に225MHz(最大値)。階調出力は各チャネル、10ビット。7ビット分解能(0.78%ステップ)の調光機能を用意した。

 半導体レーザーの特性を測定する機能を搭載しており、測定した半導体レーザーごとのしきい値電流(Ith)や駆動電流(Icolor)に基づいて、温度補正を自動的に掛けることが可能だ。「動作温度の変動があっても、出力の階調表示に影響を与えない」(同社)という。半導体レーザーの過電流保護機能、半導体レーザーの端子短絡検出機能、フォトディテクターの入力異常検出機能、過熱保護機能などを備える。電源電圧は+3.3Vと+1.8V。パッケージは2製品どちらも、外形寸法が8.0mm×8.0mm×0.8mmの56端子QFN。ウェッタブルフランク構造を採用した。動作温度範囲は、RN5C750シリーズが−40〜+105℃、RN5C752シリーズが0〜+70℃。1000個購入時の参考単価は1000円(税別)である。