パナソニック プロダクションエンジニアリング(大阪府門真市)は、植物由来のセルロース繊維を55質量%でポリプロピレン(PP)に含有させた成形材料「kinari」のサンプル販売を2022年1月から始める。同材料は、パナソニックのマニュファクチャリングイノベーション本部が開発した。ペレットが白いため着色の自由度が高い、木質感のデザインも実現できるといった特徴がある。

kinariのペレット
kinariのペレット
(出所:パナソニック)
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 パナソニックは、化石資源由来のプラスチックの使用量を減らせる環境に配慮した材料として、セルロース繊維を含有するプラスチック材料を18年に開発。既に自社のコードレススティック掃除機の構造部品などに採用している。19年にはセルロース繊維を55質量%以上含有させ、褐色化しやすい同プラスチックを白色材料として生成することにも成功した。さらに、21年2月には同繊維を70質量%の高濃度で混ぜ込む技術と、それを成形する加工技術などの開発を発表している。

 今回、セルロース繊維含有量が55質量%の材料について、月産10トン(t)の供給体制にめどがついたため、サンプル販売の開始を決めた。要望があれば金型や成形プロセスなども提供するという。サンプル販売時の参考価格は3000円/kgから。同社はサンプル販売を足がかりに、今後、車載製品やハウジング内装部材、大物家電の外装や美容家電、服飾衣料品や日用品、飲料・食品の容器など多方面への用途展開を進めていく考えだ。