オーストリアamsは、測定誤差が±0.2℃(−10〜+65℃における最大値)と小さいデジタル出力の温度センサーIC「AS6212」を発売した(ニュースリリース)。測定可能な温度範囲は−40〜+125℃である。−40〜−10℃と+65〜85℃の温度範囲における測定誤差は±0.3℃(最大値)、+85〜125℃の測定誤差は±0.5℃である。同社によると、「同様の製品の中では、業界トップクラスの測定精度を実現した」という。このほかにも特徴が2つある。1つは、パッケージの実装面積が1.5mm×1.0mmと小さいことだ。6端子のWLCSPに封止した。もう1は、消費電流が6μA(変換レートが4変換/sのときの標準値)と少ないことである。このため、小型化と長い電池駆動時間が求められる電子機器に向く。具体的な応用先は、ウエアラブル機器やタブレット端末、ノートパソコン、産業用IoT機器、コールドチェーン用モニタリング機器、医療用データ収集機器などである。

測定誤差が±0.2℃と小さい温度センサーICの内部ブロック図。amsの資料
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 バンドギャップ基準電圧回路による温度センサー素子や、16ビット分解能のA-D変換回路、デジタル信号処理回路、I2Cインターフェース回路などを1チップに集積した。変換レートは、0.25変換/sと1変換/s、4変換/s、8変換/sのいずれかを選択できる。変換時間は32ms(標準値)である。ホストシステムとは、I2Cインターフェースを使って接続する。8つの異なるI2Cアドレスを設定できるため、1本のI2Cインターフェースに今回の新製品を最大8個接続できる。電源電圧は+3.0V(標準値)。スタンバイ時の消費電流は0.1μA(標準値)。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産を始めている。1000個購入時の参考単価は0.62ユーロからである。

 このほか、0〜+65℃における測定誤差が±0.4℃(最大値)の「AS6214」と、±0.8℃(最大値)の「AS6218」も併せて発売した。パッケージはどちらも、実装面積が1.5mm×1mmの6端子WLCSPである。すでに量産を始めている。この2製品の参考単価も、1000個購入時に0.62ユーロからである。