スイスu-blox(ユーブロックス)は、cm級精度で測距可能というGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)レシーバーモジュール「ZED-F9P」のファームウエア更改版製品と、これと組み合わせるGNSS補正サービス・レシーバー・モジュールの新製品を2021年11月24日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。産業用ナビゲーションやロボティクス市場に向けた製品である。

今回の製品の利用イメージ
今回の製品の利用イメージ
(出所:u-blox)
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 同社がZED-F9Pを発表したのは18年4月 ニュースリリース 。ZED-F9Pは、GPS/GLONASS/Galileo/BeiDouの測位衛星に対応している。今回、ファームウエアを更改した「ZED-F9P-04B」を発表した。ZED-F9P-04Bでは、オープンなSPARTN(Safe Position Augmentation for Real-Time Navigation)形式のGNSS補正データを利用できるようになった。

 またZED-F9P-04Bは、プロテクションレベルと呼ぶ機能を新たに搭載した。測位誤差の上限値を継続的に出力することで、無人自律走行車(UAV)などの自律型アプリケーションがリアルタイムで効率的な経路設定を可能にさせるという。

左から「ZED-F9P」、「NEO-D9S」、「NEO-D9C」
左から「ZED-F9P」、「NEO-D9S」、「NEO-D9C」
(出所:u-blox)
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 今回、更改版モジュールと共に2つのGNSS補正サービス・レシーバー・モジュール「NEO-D9S」と「NEO-D9C」を発表している。これら2つの補正サービス・レシーバー・モジュールをZED-F9Pと組み合わせることで、例えばロボット芝刈り機やUAV、半自動・全自動機械など様々な用途に応じたスケーラブルなソリューションを構築可能と同社は説明している。

 NEO-D9Sは、衛星Lバンドチャネルを使って、SSR(State Space Representation:状態空間表現) SPARTN形式のGNSS補正データを受信する。全米及び欧州で利用できる(ほかの地域へは今後展開の予定)。一方のNEO-D9Cは日本向けで、QZSS(準天頂衛星システム、みちびき)がL6バンドチャネルで日本全土に提供している無償cm級補正サービス(CLAS:Centimeter-Level Augmentation Service)を受信できる。

 ZED-F9P-04B、NEO-D9S/NEO-D9Cは現在サンプル出荷中である。いずれの製品も産業向けプロフェッショナルグレード品と自動車グレード品が用意されている。量産開始時期や価格などは未公表。