東芝デバイス&ストレージは、ホール効果センサー素子を必要としないセンサーレス制御方式を採用した3相ブラシレス直流(DC)モーター用プリドライバーIC「TC78B009FTG」を発売した(ニュースリリース)。モーターの誘起電圧から回転位置を推定することでモーターの回転を制御する。ホール効果センサー素子が不要なため、プリント基板上の実装面積や部品コストを削減できるという。サーバー用冷却ファンやブロワー、ポンプ、コードレス掃除機用吸引モーターなどに向ける。

ホールセンサーが不要な3相ブラシレスDCモーター用プリドライバーIC。東芝デバイス&ストレージの写真
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 出力段のMOSFETは外付けで用意する必要がある。同社によると、「サーバーの高性能化によって発熱量が増えており、冷却効果がより高い冷却ファンモーターが求められている。また、ブロワーや、コードレス掃除機の吸引モーターには、回転数が非常に高いモーターが必要とされている」という。こうした用途では、高い電力が必要不可欠なため、MOSFETを内蔵せずに、外付けする方法を選択したとしている。

 120度通電、135度通電、142.5度通電、150度通電に対応した矩形波駆動方式を採用する。MOSFETの駆動電流は、ユーザーが設定できるため、さまざまなMOSFETを採用することが可能だ。オープンループ速度制御方式とクローズドループ速度制御方式の両方に対応する。クローズドループ速度制御方式を採用すれば、電源電圧変動や負荷変動による回転数の変化を抑えることができる。また、クローズドループの速度プロファイルは、内蔵した不揮発性メモリーに格納できるため外付けマイコンは不要である。速度制御入力は、PWM信号、アナログ電圧信号、I2Cインターフェース経由に対応する。電源電圧は+5.5〜27V。パッケージは、外形寸法が5mm×5mm×0.8mmの36端子WQFN。動作温度範囲は−40〜+105℃。すでに量産出荷を始めている。価格は明らかにしていない。