村田製作所は、使用温度範囲が−55〜+150℃の車載Ethernet向けコモン・モード・チョーク・コイル「DLW32MH201YK2」を発売した(ニュースリリース)。温度変化に伴うストレスを吸収する金属端子を採用したり、同社独自の材料と設計の組み合わせを最適化したりすることで、同社従来品の使用温度範囲である−40〜+125℃を、自動車のエンジンに近い過酷な環境で使用できる−55〜+150℃に広げることが可能になったという。同社によると、「コモン・モード・チョーク・コイルで−55〜+150℃に対応したのは業界初」という。Ethernet規格は、データ伝送速度が100Mビット/秒の「100BASE-T1」に対応する。車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠する。車載用電子制御ユニット(ECU)に向ける。

+150℃の高温で使える車載Ethernet向けコモン・モード・チョーク・コイル。村田製作所の写真
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 巻線タイプのコモン・モード・チョーク・コイルである。定格電圧は80VDC。定格電流は+85℃と+125℃で125mA、+150℃で5mA。直流抵抗は4.1Ω±20%。コモン・モード・インダクタンスは200μH−20%/+30%(0.1MHzにおける値)。絶縁抵抗は10MΩである。外形寸法は3.2mm×2.5mm×2.3mmで、いわゆる「3225品」である。2019年12月に量産を開始する。価格は明らかにしていない。