米Qualcomm(クアルコム)は2019年12月4日、最新の5G向けプラットフォーム「Snapdragon 865」「Snapdragon 765/765G」(関連記事1)の詳細仕様を発表した(Qualcommのニュースリリース1Qualcommのニュースリリース2)。Snapdragon恒例の同社イベント「Snapdragon Tech Summit 2019」(2019年12月3~5日、米ハワイ)2日目に発表された。

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出所:Qualcomm

 Snapdragon 865は、ピーク時下りリンク時スピード7.5Gビット/秒を実現するSnapdragon X55モデム、RFシステム(関連記事2)と連携して、ミリ波とサブ6(6GHz未満)を含む主要地域の周波数帯をサポートする。SA(Standalone)、NSA(non-standalone)両方の5G NRと、4G、5G間で動的に周波数共有可能なDSS(ダイナミックスペクトラムシェアリング)、TDD/FDD両方の通信方式への対応を実現し、グローバルな5GローミングやマルチSIM機能も用意している。

 CPUとしては「Qualcomm Kryo 585」を搭載し、前世代製品であるSnapdragon 855(関連記事3)に比べ25%の性能改善を実現。GPUは「Qualcomm Adreno 650」を搭載し、こちらも前版より20%の性能改善を実現したとしている。

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 第5世代となるマルチコアAIエンジンを搭載し、15TOPS(Trillion Operations Per Second、1秒間に15兆回の演算処理)と、前世代製品の2倍超の性能を実現している。また、その心臓部にある「Qualcomm Hexagon Tensor Accelerator」も、前世代の4倍の性能を実現すると同時に、35%の電力効率改善を実現したという。

 このほかカメラ機能には、画像処理プロセッサ(Image Signal Processor、ISP)に「Qualcomm Spectra 480」を採用。1秒間に2Gピクセルの処理が可能になり、4K HDR、8Kでの動画撮影や2億画素の静止画撮影などにも対応する。前世代製品同様、「Qualcomm Snapdragon Elite Gaming」で、次世代レベルのゲーム体験を提供する。

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 Snapdragon 765/765Gは、ピーク時下りリンク時スピード3.7Gビット/秒、上りリンク時1.6Gビット/秒を実現するSnapdragon X52モデム、RFシステムとの連携で、Snapdragon 865同様、ミリ波とサブ6を含む主要地域の周波数帯をサポート、SA、NSA両方の5G NRやDSS、TDD/FDD、グローバル5GローミングやマルチSIMに対応する。

 CPUは動作周波数最大2.3GHzの「Qualcomm Kryo 475」を搭載。GPUは「Qualcomm Adreno 620」を採用して、前世代製品から20%の性能改善を実現したとしている。

 Snapdragon 765とSnapdragon 765Gの違いとしては、765G側にSnapdragon 865にも搭載されるQualcomm Snapdragon Elite Gamingが採用されていることが挙げられる。そのほか、5.5TOPS(1秒間に5.5兆回の演算処理)を実現するAIエンジンと、765より10%高速のグラフィックレンダリングを実現。プレミアムな5Gゲーミング体験が可能なマルチギガビットの性能を実現しているとしている。

 このSnapdragon 865やSnapdragon 765/765Gを搭載する端末は、2020年第1四半期にも発売開始の見込みとなっている。

出所:Qualcomm
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