村田製作所は、+175℃と高い環境下で使用できるフェライトビーズ「BLM18KN_EHシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。「+175℃で使えるフェライトビーズの製品化は業界初」(同社)という。車載機器の電源ノイズ対策に向ける。同社によると「自動車の電装化が進んでおり、高温になるエンジン周辺にも電子制御ユニット(ECU)が配置されるのが一般的になった。従来はエンジン周辺の高い温度に対応できるノイズ対策部品がなかったため、比較的温度の低い場所に実装していたが、ノイズ源から離れているため効果の高い対策を打てなかった」という。新製品を使えば、ノイズ源の直近に対策部品を実装できるようになるので、高い効果が得られる。具体的な応用機器は、エンジン用ECUやトランスミッション用ECU,ターボモーターなどである。

+175℃と高い環境下で使用できるフェライトビーズ
村田製作所の写真
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 新たに2つの技術を開発することで+175℃の高温環境下での使用を可能にした。1つは、高温でも磁気特性を失わないフェライト材料を新規に開発したこと。もう1つは、高温環境下で長期間使っても劣化しにくい電極構成材料を採用したことである。100MHzにおけるインピーダンスや定格電流が異なる10製品を用意した。インピーダンスの範囲は26〜1000Ω。定格電流の範囲は0.74〜4A(+125℃における値)である。外形寸法は1.6mm×0.8mm×0.6mm。いわゆる1608サイズ品である。使用温度範囲は−55〜+175℃。新製品の主な仕様は下表の通りである。

新製品の主な仕様
村田製作所の資料
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インピーダンス周波数特性(インピーダンスが100Ωの「BLM18KN101EH1#」の場合)
村田製作所の資料
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 すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。