ジェイテクトは、ロール研削盤の新製品「GR7i-400ULTIMATE」を発売した。流体軸受や静圧スライドの採用によって加工精度を高めるとともに、人工知能(AI)の活用により調整作業や加工条件の補正を自動化し、熟練作業者でなくても作業できるようにした。直径500mm、長さ4000mmまでのロールを加工できる。電池のセパレーターやディスプレー用の薄膜フィルムなどの製造設備向け大型/高精度ロール加工での利用を狙う。

ジェイテクトが発売したロール研削盤「GR7i-400ULTIMATE」
円筒度0.5μm/mを誇る(出所:ジェイテクト)
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軸受やスライド機構を非接触に

 ロールの高精度加工のニーズに応えるために、流体軸受を採用するなどして部材同士の直接接触を無くした。円筒度は「世界初」(同社)の0.5μm/mを実現できるという。

 具体的には、砥石の軸受に同社の流体軸受「TOYODA STAT BEARING」を採用。砥石台やテーブルのスライドにも同様の静圧スライド機構を搭載し、「可動部全てで金属接触をなくした」(同社)。TOYODA STAT BEARINGは、ポンプで摺動(しゅうどう)部に一定量の油膜を送り続ける流体軸受。金属接触がなく長寿命なのに加え、流量制御によって一定圧力の油膜が維持されるため回転精度が高い、振動の減衰が早いといった特徴がある。さらに今回、砥石台やテーブルの静圧スライド機構に、送り込む油の流量を動的に制御する技術「STAT CONTROL」を適用して、スライドの姿勢維持の性能を高めた。

軸受やスライド機構を非接触化
(出所:ジェイテクト)
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 この他、高精度化に当たって、テーブルの設計を見直してワークの支持剛性を高めたり、ベッド構造の最適化によってベッドの加工から機械の据え付けまでに垂直度が変化しにくいようにしたりしている。加えて、同社の熟練作業者による精密な組み付けによって高精度加工を実現したという。

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