オランダNexperia(ネクスペリア)は、遮断周波数が10GHz(標準値)と高いコモン・モード・フィルターIC「PCMFxUSB3BA/C」を発売した(ニュースリリース)。同社のコモン・モード・フィルターICファミリー「PCMF」に含まれる製品である。「遮断周波数、すなわち−3dBの周波数帯域幅は業界で最も広い」(同社)。ダイオードで構成した。コモンモード雑音を除去することで、放射電磁雑音(EMI)の放射レベルを抑えることできる。さらに、静電気放電(ESD)やサージ電流に対する保護機能も備える。USB 3.2規格やUSB 2.0規格、HDMI 2.0規格、HDMI 1.4規格などの高速インターフェースのEMI対策やESD対策などに向ける。具体的な応用先は、スマートフォンや、タブレット端末、携帯型インターネット端末(MID)、デジタルカメラなどである。

遮断周波数が10GHzと高いコモン・モード・フィルターIC。Nexperiaのイメージ
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 コモン・モード・チョーク・フィルターを1つ内蔵した1チャネル品「PCMF1USB3BA/C」と、2つ内蔵した2チャネル品「PCMF2USB3BA/C」、3つ内蔵した3チャネル品「PCMF3USB3BA/C」を用意した。入力電圧範囲は±4V。各チャネルのシリーズ抵抗は2.2Ω(標準値)。内蔵したダイオードの端子間容量は0.3pF(標準値)。逆方向の漏れ電流は100nA(最大値)。ブレークダウン電圧は9V(標準値)である。ESD耐圧は、接触放電モデルと気中放電モデルで±15kVを確保した。ピークパルス電流は±7.5Aに対応できる。

 パッケージは、1チャネル品が5端子WLCSP、2チャネル品が10端子WLCSP、3チャネル品が15端子WLCSP。動作温度範囲は−40~+125℃。いずれの製品も、価格は明らかにしてない。