米Analog Devices(ADI)は、無線通信基地局に向けた4チャネル構成のRFトランシーバーIC「ADRV9026」を発売した(製品紹介ページ)。特徴は、局部発振器(LO)の中心周波数範囲が650M〜6GHzと極めて広いことである。同社の第4世代に相当する「広帯域RFトランシーバー」である。4チャネルのトランスミッター(送信器)と4チャネルのレシーバー(受信器)のほか、トランスミッターの出力を監視するオブザベーションレシーバーを2チャネル集積した。第3世代(3G)や第4世代(4G)、第5世代(5G)の移動通信規格に準拠したマクロセル基地局やスモールセル基地局、M-MIMO(Massive MIMO)に対応した無線通信基地局などに向ける。

無線通信基地局に向けた4チャネル構成のRFトランシーバーIC。Analog Devicesのイメージ
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 トランスミッターとレシーバーのほか、RF周波数シンセサイザーやA-D変換器、D-A変換器、デジタル信号処理回路、入出力インターフェース回路、パワーマネジメント回路などを1チップに集積した。ソフトウエア無線方式を採用しているため、FDD(Frequency Division Duplex)方式とTDD(Time Division Duplex)方式の両方に対応できる。トランスミッターとレシーバーの周波数帯域幅は最大200MHz。オブザベーションレシーバーの周波数帯域は最大450MHz。集積した周波数シンセサイザーは、フラクショナル-N(分数分周)方式を採用する。入出力インターフェースはデータ伝送速度が16Gビット/秒で、JESD204B規格とJESD204C規格に準拠する。

 電源電圧は+1.0Vと+1.3V、+1.8V。パッケージは、実装面積が14mm×14mmの289端子CSPBGA。動作接合部温度範囲は−40〜+110℃。価格は明らかにしていない。