東芝デバイス&ストレージは、自動車向け機能安全規格「ISO 26262」における安全水準である「ASIL-D」に対応できる車載機器向けシステム電源IC「TB9045FNG」を発売した(ニュースリリース)。降圧型DC-DCコンバーターを1つ、昇降圧型DC-DCコンバーターを1つ、シリーズレギュレーターを4つ内蔵した。出力の高電圧と低電圧の検出機能や過熱検出機能、周波数異常検出機能を内蔵したほか、外付けマイコンの動作異常を監視する機能としてウオッチドッグタイマー異常検出回路を備える。さらに、潜在的な故障(latent fault)の検出に向けて、上記の異常検出機能に対する診断回路を内蔵することで機能安全性の向上を図ったという。高い安全性が求められる電動パワーステアリング(EPS)やブレーキなどの車載機器に向けるとしている。

「ASIL-D」に対応可能な車載機器用システム電源IC。東芝デバイス&ストレージの写真
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 入力電圧範囲は+2.7~18Vである。この電圧を昇降圧型DC-DCコンバーターに入力して+6Vの出力電圧を生成する。この電圧を、1つの降圧型DC-DCコンバーターと4つのシリーズレギュレーターに供給する回路構成を採用した。昇降圧型DC-DCコンバーターの最大出力電流は800mA。スイッチング周波数は400kHzである。降圧時は同期整流方式で、昇圧時はダイオード整流方式で動作する。

 降圧型DC-DCコンバーターの出力電圧の違いで4製品を用意した。出力電圧が+1.1Vの「TB9045FNG-110」、+1.2Vの「TB9045FNG-120」、+1.25Vの「TB9045FNG-125」、+1.5Vの「TB9045FNG-150」である。いずれも同期整流方式を採用しており、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチはどちらも集積した。最大出力電流は800mA。スイッチング周波数は2MHzである。外付けマイコンのコア部への電源供給に使える。

 4つのシリーズレギュレーターのうちの1つは、出力電圧が+5.0±0.1A(標準値)で、最大出力電流は400mAである。残る3つは、出力電圧が+5V±20mV(標準値)で、最大出力電流が100mAである。パッケージは4製品いずれも、外形寸法が6.1mm×12.5mm×1.0mmの48端子HTSSOP。動作温度範囲は−40~+125℃。量産は2019年12月に、月産100万個規模で開始する。価格は明らかにしていない。