村田製作所は、5G(第5世代移動通信システム)対応スマートフォンに向けた電源用インダクター(パワーインダクター)の新製品を発売した ニュースリリース 。外形寸法が2.0mm×1.2mm×0.8mmのいわゆる「2012品」である。「当社の従来の2012品と比較すると、新製品は定格電流を約20%増やすと同時に、直流抵抗を約50%低減した」(同社)。5Gスマホに搭載する電源回路の安定化と小型化に貢献するという。

5G対応スマートフォンに向けた電源用インダクター
5G対応スマートフォンに向けた電源用インダクター
(出所:村田製作所)
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 新製品の名称は「DFE21CCN_ELシリーズ」。インダクタンス値が異なる4製品からなる。0.24μHの「DFE21CCNR24MELL」と、0.47μHの「DFE21CCNR47MELL」、1.0μHの「DFE21CCN1R0MELL」、2.2μHの「DFE21CCN2R2MELL」である。使用温度範囲はいずれも−40〜+125℃。4製品の主な仕様は下表の通り。4製品いずれも、すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:村田製作所)
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 今回の新製品は、従来品と同じく、メタルアロイ型のインダクターである。粉体の金属磁性材料(メタルアロイ)と巻線を一体成型し、長手方向の両端に電極を形成したものだ。「新製品は、磁気回路の最適化技術と成型技術の改善で大電流化と低抵抗化を実現した」(同社)。