三菱電機は、衛星通信(SATCOM:Satellite Communication)の地球局に向けたKu帯用GaN(窒化ガリウム) HEMTの品ぞろえを拡充した(ニュースリリース)。新たに2製品を発売した。1つは、最大400MHzの離調周波数に対応した「MGFK48G3745A」。歪み特性が低い整合回路を開発することで実現した。同社によると、「離調周波数は、当社従来品に比べて80倍と広く、業界トップである」という。もう1つは、100W(50.0dBm)の出力電力(飽和出力電力)に対応した「MGFK50G3745A」である。上述の歪み特性が低い整合回路に加えて、トランジスタ構造を最適化することで実現した。「100W出力は、業界最大」(同社)という。



衛星通信の地球局に向けたKu帯用GaN HEMT。新たに2製品を発売した。三菱電機の写真
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 2製品どちらも動作周波数は、13.75G〜14.5GHzである。離調周波数が400MHzのMGFK48G3745Aを衛星通信の地球局に適用すれば、マルチキャリア通信時の情報伝送を大容量化することができるという。2波信号入力時の歪み特性を低く抑えられるからだ。出力電力(飽和出力電力)は70W(48.3dBm)である。サンプル価格は15万円(税別)。出力電力が100WのMGFK50G3745Aを衛星通信の地球局に使えば、部品点数の削減や小型化が可能になるとする。離調周波数は最大200MHz。サンプル価格は25万円(税別)である。2020年1月15日に販売を開始する予定だ。