米Analog Devices(ADI)は、合計出力電流が最大4.8Aのクアッドチャネル出力の降圧型DC-DCコンバーターモジュール「LTM4668」を発売した(製品紹介ページ)。同社の電源モジュールファミリーである「μModule」に含まれる製品である。電源制御ICやパワーMOSFET、インダクター、コンデンサー、抵抗器などを1つのパッケージに収めた。1チャネル当たりの最大出力電流は1.2Aである。出力チャネルはいずれも並列に接続できる。出力チャネルの構成に関して、ユーザーには4つの選択肢が用意されている。1つ目は1.2A出力×4チャネル。2つ目は2.4A出力×1チャネルと1.2A出力×2チャネルの組み合わせ。3つ目は、3.6A出力×1チャネルと1.2A出力×1チャネルの組み合わせ。4つ目は4.8A出力×1チャネルである。

 FPGAやDSP、ASICなどに電力を供給するPOL(Point of Load)コンバーターに向ける。具体的な用途は、通信機器やネットワーク機器、産業機器などである。POLコンバーターに必要な電子部品をほとんど内蔵したため、電源回路の設計プロセスを大幅に簡略化できると同時に、実装面積と消費電力の両方を削減できるという

発売した降圧型DC-DCコンバーターモジュールの出力チャネル設定例。1.2A出力×4チャネルの構成に設定している。Analog Devicesのイメージ
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 フィードバックループの制御方式は電流モードである。ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを使う同期整流方式を採用する。入力電圧範囲は+2.7〜17Vと広い。このため+5Vや+7V、+9V、+12Vなどの中間バス電圧に対応可能である。出力電圧は+0.6〜1.8Vの範囲で、1個の抵抗器を使って出力チャネルごとにユーザーが設定できる。出力電圧の誤差は±1.5%。スイッチング周波数は1MHzである。500k〜1.5MHzの外部クロック信号源に同期させて駆動することも可能。軽負荷時には、同社独自の「BurstMode」への移行を選択できる。

 パワーグッド信号出力機能や、過電圧保護機能、過電流保護機能、過熱保護機能などを備える。パッケージは、外形寸法が6.25mm×6.25mm×2.1mmの49端子BGA。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。

 このほか、出力電圧の設定範囲が+0.6〜5.5Vのクアッドチャネル出力の降圧型DC-DCコンバーターモジュール「LTM4668A」も併せて発売した。スイッチング周波数は2.25MHzである。パッケージは、外形寸法が6.25mm×6.25mm×2.1mmの49端子BGAで、LTM4668との端子互換性を確保した。価格は明らかにしていない。