フィンランドNokia(ノキア)は2020年12月10日、今日のネットワーク社会において増え続けるエネルギー消費量をAI(人工知能)で抑制する新サービス「Nokia AVA Energy Efficiency」を運用開始すると発表した(Nokiaのプレスリリース)。通信サービスプロバイダー各社のエネルギー消費量を最大20%削減し、そのエネルギー使用パターンをより持続可能なものに移行できるという。

出所:Nokia
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 今回のNokia AVA Energy Efficiencyは、AIと専門家の知識を融合した情報を基に、クラウドを介してエネルギー制御する。例えば通信量が低い場合には電力供給量を減らすなどする。機械学習のアルゴリズムにより、ネットワーク品質を劣化させることなく、エネルギーを最大限削減する。プロバイダー側でもこの分析方法を活用して、電源や空調設備などを含むさまざまな基地局のエネルギー効率ベンチマークを実施できるとしている。

 情報通信技術関連の市場調査を専門とする米ABI Researchによると、通信サービスプロバイダーによるエネルギー消費量は2030年に現在の160%増になる。Nokiaも既に、ネットワークの5G化が進むことで4Gと比べてエネルギー効率が90%以上改善されるという調査結果を発表している。一方で、データ通信量の増加やネットワークの高密度化により、全体的なエネルギー消費量は増加の一途にある。このようなネットワークの進化とエネルギー消費量増加の因果関係を断ち切るためには、今回のサービスのような取り組みが必要とする。

 同サービスは、既に世界各地で運用が始まっている。サービス形態としては、単独契約のほか、大規模管理サービスなども用意されており、いずれも実際のエネルギー節約額にリンクする形でサービス料が決まる仕組みという。