伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、接触/非接触の決済カードやIDカード、交通系ICカードに向けたセキュアーMCU(MicroController Unit)の新製品「ST31N600」を2021年11月29日に発表した ニュースリリース 。生体認証とダイナミック・セキュリティー・コードに対応する通信機能や、エナジーハーベスティング用回路を搭載していることが特徴である。

新製品の応用例イメージ
新製品の応用例イメージ
(出所:STMicroelectronics)
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 新製品のMCUは同社の40nm eSTM(embedded Select in Trench Memory)プロセスで製造する。ロックステップ動作する2つの「Arm SecurCore SC000」(最大動作周波数は60MHz)や、16KバイトのSRAM、608Kバイトのフラッシュメモリーを集積する。このフラッシュメモリーのデータ保存期間は25年で、消去/書き換え寿命は50万回を保証している。ST31N600は、EMV ISO 7816やISO 14443、ISO 18092などの接触/非接触カード規格に準拠する。現在、サンプル出荷中。価格及び量産開始時期などは未公表。

新製品の機能ブロック図
新製品の機能ブロック図
(出所:STMicroelectronics)
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様々な形態で提供
様々な形態で提供
(出所:STMicroelectronics)
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 STMicroelectronicsは、新製品のST31N600と同社の汎用MCU「STM32L4」を組み合わせた「STPay-Topaz-Bio」という決済ソリューションも同時に発表した。このソリューションでは、生体認証テンプレート照合や、エナジー・ハーベスティングによるシステムへの電力供給が可能である。

「STPay-Topaz-Bio」を生体認証機能付きカードに実装した際の機能ブロック図
「STPay-Topaz-Bio」を生体認証機能付きカードに実装した際の機能ブロック図
下方で紺色の2つのブロックの左が新製品の「ST31N600」、右が汎用MCUの「STM32L4」。(出所:STMicroelectronics)
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