米Qorvo(クォルボ)は、最大飽和出力電力が10Wと大きいRF送受信フロントエンドモジュール(FEM:Frontend Module)「QPF5010」を発売した(ニュースリリース)。対応する周波数範囲は8G〜12GHzで、いわゆるXバンド(X帯)である。同社によると、「最大飽和出力電力は、競合他社品に比べると約3倍と高い。当社独自のヘテロジニアスパッケージ技術を採用することで達成した。新製品を使えば、搭載機器の小型化や、設計/テストの容易化、開発期間の短縮などを実現できる」という。具体的な応用機器は、次世代のX帯レーダーや、マイクロ波無線通信機器、防衛用監視システムなどである。

最大飽和出力電力が10Wと大きいRF送受信フロントエンドモジュール
Qorvoのイメージ
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 新製品のモジュールには、(1)GaN材料もしくはGaAs材料で製造した送受信(T/R)スイッチと、(2)RFパワーアンプ、(3)低雑音アンプ(LNA)、(4)リミッターという4つのチップを1つのパッケージに収めた。パッケージは、実装面積が7mm×5mmと小さいLGAである。電力付加効率(PAE:Power Added Efficiency)は32%。受信回路の雑音指数(NF)は2.2dBと低い。送信回路の大信号利得は22dB、受信回路の小信号利得は25dBである。

 このほか、最大飽和出力電力が5Wの「QPF5005」と、2Wの「QPF5002」を併せて発売した。対応する周波数は5W品が8G~12GHz、2W品が8.5G~〜10.5GHzである。パッケージは2製品どちらも実装面積が7mm×5mmのLGAであり、10W品との端子互換性を確保した。3つの新製品の主な仕様は下表の通り。

3つの新製品の主な仕様
Qorvoの資料
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 すでに一部のユーザーに向けたサンプル出荷を始めている。価格は明らかにしていない。