業務システムの周辺で発生する手作業を自動化する手段として、「RPA」が引き続き注目を集めている。現在のRPA市場はアーリーアダプター、つまりIT活用の先進企業による導入が一巡し、RPAが広く認知されたことから、その他の企業(フォロワー)も導入に踏み出そうとしている段階と言える。

 しかし、これからRPA活用を検討する企業にとっては、IT活用経験が豊富なアーリーアダプターとは異なる視点も大切だ。2018年~2019年のRPA活用実態をひも解きながら、この点について考えていこう。

自動化の手段は「RPA専用の製品/サービス」だけではない

 RPA=Robotic Process Automationは、「業務システム活用に伴う、ヒトによる手作業を自動化するソフトウエア」と定義される。「ソフトウエアロボット(ソフトロボ)」や「デジタルレイバー」などと呼ばれることもあるため、登場した当初はヒト型のロボットと勘違いされることもあったが、認知が広がった現在は多くの企業が上記の定義を認識しているだろう。

 下のグラフは年商500億円未満の企業に対して、「導入済みまたは導入予定のRPA製品/サービス」を尋ねた結果である。RPA製品/サービスは多数存在するが、以下のグラフでは比較的シェアの高いものを掲載している。

[画像のクリックで拡大表示]

 新しいIT活用分野の黎明(れいめい)期には、外資系ベンダーの製品やサービスが高いシェアを示すことが少なくない。だが、RPAに関してはNTTアドバンステクノロジの「WinActor」やソフトバンクおよびRPAホールディングスの「SynchRoid」、RPAテクノロジーズ(RPAホールディングス)の「BizRobo!」など、国内ベンダーのシェアが比較的高い。実はこうした国産ベンダーの歴史は意外に古く、シェア上位のNTTアドバンステクノロジやRPAテクノロジーズも「RPA」というキーワードが広まる以前から業務システムの自動化に取り組んできたベンダーの代表例だ。

 一方、米ユーアイパスの「UiPath」や英ブループリズムの「Blue Prism」といった外資系ベンダー製品も古い歴史をもつものが多く、RPAに対する関心の高まりを受けて、日本国内の市場開拓に注力している。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。