DX時代にはIoT、ウェアラブル、ドローンなどの新たなデバイスが重要な役割を果たすと言われる。その基盤となるシステムの形態を、クラウドとオンプレミスのどちらにするかも重要な検討事項の一つになる。最新の調査結果を見ながら、その答えを探っていくことにしよう。

従来の「定番」に固執する必要はない

 IoTを始めとする比較的新しいIT活用のプロジェクトでは、最初からクラウドを前提として話が進められることが少なくない。だが、「特定の工場に設置された製造装置の稼働状況を把握したい」といった目的であれば、収集したデータをクラウドに集約する必要はなく、その場で処理した方が良いケースもある。目的に即したシステム形態を選択することが重要だ。

 IT活用におけるシステム形態を企業が検討するときの観点には、大きく分けて「ハードウエアの観点」「アプリケーションの観点」「設置場所の観点」がある。

ハードウエアの観点
サーバーやストレージといったハードウエアを自社で「購入」するのか、サービスとして「利用」するのか。

アプリケーションの観点
データ処理などを担うソフトウエアを「パッケージ」として購入するのか、「サービス」として利用するのか。あるいは「独自開発」するのか。

設置場所の観点
企業のオフィスやサーバールームなどに設置するのか、専門の業者が運営する「データセンター」に設置するのか。

 上記の3つの観点を組み合わせると、企業が取り得るシステム形態の選択肢としては以下の9通りが考えられる。

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 従来、「アプリケーション:独自開発」の場合は「ハードウエア:購入」かつ「設置場所:自社設備」というケースが多かった。だが、インフラとしてIaaSを選択すれば、サーバーやストレージをサービスとして利用し、その上で稼働するアプリケーションは独自開発することが可能だ。つまり、「ハードウエア:利用、アプリケーション:独自開発、設置場所:データセンター」という組み合わせも珍しくなくなってきている。

 一方、「アプリケーション:サービス」というと、「ハードウエア:利用」かつ「設置場所:データセンター」、つまりSaaSの形態を想定する方が多いだろう。だが、パッケージのライセンスも「購入」だけでなく「利用」へと広がってきており、「ハードウエア:購入、アプリケーション:サービス、設置場所:自社設備」という組み合わせも十分あり得る。

 このように、システム形態の選択肢は確実に広がっている。従来の「定番」に固執せず、幅広い選択肢を検討できるようにしておこう。

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