「当社の製品は購入して導入してすぐ効果が出るわけではない。導入後の使い方がポイントだ。活用方法の支援体制を強化していきたい」。クアルトリクスは2020年2月26日、日本法人を設立してから2年目のタイミングで戦略説明会を開催。熊代悟カントリーマネージャーが2020年の注力ポイントとして、パートナーの獲得などを通じた導入後のサポート体制の充実を挙げた。

クアルトリクスの熊代悟カントリーマネージャー
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 クアルトリクスは「エクスペリエンスマネジメント」と呼ぶ分野のSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を提供する。アンケートを通じて顧客や従業員の気持ちや考え方、満足度といった指標を測り、改善策の立案や実行を支援する。例えば消費財メーカーが消費者の自社商品に対する満足度を測ったり、企業の人事担当者が自社に対する従業員の満足度を測ったりする。

 同社はサービスの特徴を「経験価値の向上」と表現する。「アンケートを取得する機能だけでなく、そこから改善などのアクションを支援する機能を提供することが特徴だ」(熊代カントリーマネージャー)。

 獲得を目指すパートナーは主に、「SaaSの導入ではなく、導入後の使い方をアドバイスするコンサルティングサービスを提供する企業だ」(熊代カントリーマネージャー)。現在はグローバル展開するコンサルティング会社などが主なパートナーだが、今後は日本独自にコンサルティング会社などとパートナー契約を結んでいくという。現在は直販のみサービスを提供している。

 米クアルトリクスは2018年11月に欧州SAPに80億ドル(約9100億円)で買収され、現在は「SAPの傘下の企業であるが、独立して活動している」(熊代カントリーマネージャー)状況だ。クアルトリクスのサービスはSAPに限らず、米セールスフォース・ドットコムや米マイクロソフトのERP(統合基幹業務システム)などの業務アプリケーションからデータを取得できる機能も提供する。「当面はSAPから独立した状態で活動を継続していくだろう」と熊代カントリーマネージャーは話す。