丸紅情報システムズは2020年3月3日、パブリッククラウドにオンプレミス(自社所有)環境のファイルをバックアップするサービス「MSYS-CVO Cloud」を開始した。パブリッククラウド上で動作する米ネットアップ(NetApp)製のストレージOS「Cloud Volumes ONTAP」を利用し、オンプレミス環境のファイルストレージのファイルをパブリッククラウドにバックアップする。

 パブリッククラウドにバックアップ環境を構築するには、クラウドベンダーとの契約やクラウド環境の設計・構築、ネットワーク環境の整備など手間のかかる作業が必要だ。障害対応といった運用も欠かせない。丸紅情報システムズの岩佐大樹IT基盤ソリューション事業本部プロダクトマーケティング部長は「MSYS-CVO Cloudでは構築・運用といった作業を全て丸紅情報システムズが請け負うため、顧客は手間なくバックアップ環境を整えられる」と説明する。

 バックアップ時は「SnapMirror」という差分のみを転送する技術を使うため、2回目以降はバックアップが高速になる。バックアップ中のデータを利用することも可能だ。2020年3月中には、頻繁に利用されるファイルをオンプレミス環境に配置し、そうではないファイルをパブリッククラウドに自動配置するオプションサービスも提供予定。これにはネットアップのデータ階層化技術「FabricPool」を利用する。

MSYS-CVO Cloudで提供するサービスのイメージ
(出所:丸紅情報システムズ)
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 対応するパブリッククラウドはAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)。価格はバックアップ容量が10テラバイトの場合、年間20万円(税別)から。このほかに別途初期費用が必要になる。