無線通信機器ベンチャーのPicoCELA(ピコセラ)は2020年4月6日、ケーブル配線工事不要でオフィスのWi-Fi(無線LAN)環境を整備できる通信機レンタルサービス「ケーブルいらず」の提供を始めた。オフィス内に電源につないだ通信機を置くだけでWi-Fiが使える。設置・配線工事費がかからず、オフィスのレイアウト変更にも柔軟に対応できるメリットを訴求する。

 10メートル以内の間隔で通信機を設置し、無線マルチホップ方式で通信する。一般にマルチホップ方式では余分な通信が発生して実効速度が低下しがちだが、通信機に搭載するCPUで通信をきめ細かく制御し、速度低下を抑えている。100坪のオフィスなら3台、400坪なら10台でカバーできるという。

 料金は2年契約の場合で1~10台目が1台当たり月額5000円(税別)。台数や契約年数が増えると1台当たりの料金が下がる。インターネット接続回線が別途必要だ。

 PicoCELAは九州大学大学院で教授を務めた古川浩氏が2008年に設立した大学発ベンチャー企業。安川電機や九州朝日放送のほか、JR東日本スタートアップなどが出資している。JR東日本グループが運営するスキー場のガーラ湯沢(新潟県湯沢町)で来場者向け無料Wi-Fi環境を無線マルチホップ方式で構築した実績がある。