視線計測機器の開発大手であるトビー・テクノロジー(東京・品川)は、視線によってパソコンや工作機械などを操作できる「Tobiiアイトラッカー5L開発セット」を、「第11回IoT&5Gソリューション展」(2022年4月6~8日、東京ビッグサイト)に出展した。

Tobiiアイトラッカー5Lをセットしたパソコン
Tobiiアイトラッカー5Lをセットしたパソコン
パソコンを操作している人が、ディスプレーに表示された「begin」ボタンを見ると、パソコンにセットされたTobiiアイトラッカー5Lのカメラが視点を捉えて「begin」ボタンのクリック操作を行う。PCの画面下の赤く囲んだところにあるのがアイトラッカー。計測可能距離は45〜95cm。頭部稼働範囲は画面から50cmの位置で20×20cm。画面から65〜80cmの位置で35×35cm。動作環境はWindows 10、Linux(Ubuntu 18)。(出所:日経クロステック)
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 開発キットの内容は、近赤外線を照射するLEDと視点を捉えるカメラなどから成るハードウエア「Tobiiアイトラッカー5L」(以下、アイトラッカー)のサンプルと、開発用ライセンス。購入した企業は、アイトラッカーを組み込んだハードウエア、およびそのハードウエアを操作するソフトウエアを開発・販売できる。サンプルのアイトラッカーはカメラとLEDを一体化したモジュールだが、実製品に実装する際には必ずしもサンプルのアイトラッカーと同形状である必要はなく、カメラとLEDを別モジュールとしても問題ない。

 例えば、パソコンのユーザーが液晶ディスプレーに表示された「begin」ボタンを見ると、パソコンにセットされたアイトラッカーのカメラが視点を捉えて「begin」ボタンのクリック処理を行う。マウスやキー操作をしなくてもパソコンを操作できるようになる。液晶ディスプレーがない機械でも、操作する人の視点を操作のトリガーにできれば活用できる。例えば、「●」と「×」が描かれた板でも、「●」を見れば「操作開始」、「×」を見たら「操作停止」といった具合に設定できる。

 パソコン以外にゲーム機や工作機械、医療機器などさまざまなハードウエアに組み込んで、アイトラッキングによってハンズフリーでの操作を実現可能となる。例えば、ドイツ4tiitooは、アイトラッカーを導入して視線だけでパソコンを操作できるシステムを開発。マウスやキーで操作した時に比べてパソコンの作業効率を10%程度向上させたという。空港で使用される設備・システムを開発するスペインInk Aviationは、アイトラッキングで操作できる空港のチェックインシステムの開発を進めている。

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