クレディセゾンは2021年5月11日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン主催の年次イベント「AWS Summit Online 2021」の事例セッションに登壇。AWSの活用により、新サービス「セゾンのお月玉」をチーム組成からリリースまで半年で開発したことを明らかにした。

 「セゾンのお月玉」はカードの利用額に応じ、毎月1万人に現金1万円が当たるサービスだ。カードの利用データを管理するオンプレミスの既存システムと、スマートフォン向け抽選アプリの基盤を動かすAWSとのハイブリッド構成とした。

 同社によると2019年9月のサービス開始後、スマートフォン上で抽選して現金書留が郵送されるというデジタルとアナログが融合した企画は大きな反響を得た。実際に届いた1万円札の写真を多数の当選者がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿し、同社SNSアカウントのフォロワー数は7カ月間で約18倍の22万人に増加した。

 同社は全社のシステムアーキテクチャーを「基幹システム」「コア業務アプリ」「デジタルサービス」の3つに分類。2019年の「AWS Summit Tokyo 2019」に登壇した際、マーケティングオートメーションやスマートフォンコンテンツを含む「デジタルサービス」を優先対象としてAWSを活用すると発表していた。2021年現在ではAWSの活用範囲を広げ、基幹システムの一部にも適用を進めている。登壇した小野和俊専務執行役員CTO兼CIOは、「狙い通り新しいサービスも創出できている」と話す。今後追加する新サービスをクラウド上で開発する基本方針を掲げる。

クレディセゾンのAWS活用状況
クレディセゾンのAWS活用状況
(出所:クレディセゾン)
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 DXに取り組む体制づくりも推進する。既存システムを手掛けるIT部門と新規に立ち上げたデジタル部門の連携を強める。まだ完全に一本化できていないが、人材交流などを進め、最終的には守りと攻めをかけあわせた「バイモーダルな組織作り」(小野専務)を目指すという。