プラススタイル(+Style)は2020年6月11日、キッチン向けのスマート家電製品として「スマート全自動コーヒーメーカー」を6月25日に発売すると発表した。価格は税込み1万3800円。6月11日に予約受付を開始する。
+Style商品の販売数は1.6倍に
オンラインで開いた発表会には、プラススタイル 取締役社長の近藤正充氏が登壇。2020年5月に+Styleが販売した商品の総台数は2020年2月の約1.6倍となり、特にスマートマルチリモコンは約2.7倍まで増えたという。他にも2020年5月に発売した「スマート扇風機2S」は、発売2週間で1000台超を販売したとする。
同社は以前から「2020年はスマートホーム元年になる」と予測してきた。これについて近藤社長は「家電は物理ボタンを押して操作する形から、スマホアプリの操作や音声、センサーに反応して動作し、繰り返しの操作は自動化するといった、ニューノーマルになっていく必要がある」とする。そのうえで、新型コロナウイルスの流行で外出自粛が続いたことにより「自宅で過ごす時間が⻑くなれば、家の中の状態が気になってくる」(同)として、スマートホームの普及が進むとの見立てを示した。
こうした機能は、+Styleが提供するスマホアプリで実現できるという。同アプリは、タイマーや天気などをトリガーとして自動的に家電を動かす「スマートモード」を搭載。「日中」の時間帯に天気が「曇り」や「雨」になったとき、自動的に「照明をつける」といった設定が可能という。+Stypeのデバイス購入数に対するアプリのダウンロード率は96.7%で、ほとんどのユーザーがアプリを利用しており、複数のデバイスを登録しているとのデータを挙げた。
+Styleのスマート家電以外に、スマートリモコンや電源プラグを介することで従来型の家電もアプリと連携できるという。「スマート家電の使われ方や組み合わせのデータをもとに、商品開発や販売促進につなげていく」(同)とした。
「朝のコーヒー」もセンサーで自動化
スマート全自動コーヒーメーカーは「豆を挽く」「湯を沸かす」「蒸らし」「ドリップ」といった工程を自動化した。豆の挽き具合は6段階で調整でき、粉のコーヒーにも対応する。水タンクの容量はカップ6杯分に相当する750ミリリットル。湯温はコーヒーに最適とされる90度前後に調節できる。汚れがたまる部分は取り外して洗いやすい構造としている。
アプリ連携の例として、寝室のドアにセンサーを設置し「平日の朝、寝室のドアを開ける」といったトリガーを設定することで、朝起きた直後にコーヒーメーカーを動かせるとした。