カスペルスキーは2022年6月21日、主催したセキュリティーイベントで国内に開設する「トランスペアレンシーセンター」について解説した。トランスペアレンシーセンターは同社セキュリティー製品のソースコードや脅威検知ルールなどの情報提供を通し、顧客やパートナーに透明性を訴える拠点。2018年以降スイスやスペインなどに設置しており、2022年6月16日に日本とシンガポール、米国への開設を発表していた。

 カスペルスキーはロシア発祥のセキュリティー企業で、2022年6月時点ではイギリスに持ち株会社を置く。ロシアによるウクライナ侵攻以降、欧米の政府機関が同社のセキュリティー製品の利用に関して相次ぎ懸念を表明した。米国連邦通信委員会(FCC)は同社のサービスを安全保障にリスクをもたらすものと指摘、ドイツの連邦情報技術安全局(BSI)も代替製品への置き換えを推奨していた。

 イベントの中でカスペルスキーの佐藤輝幸パートナー営業本部長は「いずれの発表も、技術的な評価や事実に基づいて具体的にどこが危ないと指摘しているものではない」とコメントした。「政治的なメッセージ色が強いものだ」(佐藤氏)とも指摘、トランスペアレンシーセンター開設を含め、同社が透明性確保に取り組む姿勢を強調した。