コンカーとJR東日本は2021年9月22日、コンカーの経費精算クラウド「Concur Expense」を利用するユーザー企業向けに、JR東日本が提供するICカード「Suica」の利用履歴データを活用した旅費精算の有償サービスの提供を始めると発表した。Concur Expenseのオプションサービスとして、2021年10月以降、順次提供していく予定だ。

 具体的には、SuicaのデータサーバーとConcur Expenseを連携させた上で、鉄道やバス、タクシーなどSuicaの利用履歴データをConcur Expenseへ自動連携できるようにする。自動連携は最短で乗車した翌日にはできるようにする。サービスの対象になるのは、主に記名式のMy Suicaと、モバイルSuica。定期券区間の乗車履歴や物販履歴のデータは連携の対象外となる。利用する場合、このサービスの利用について事前に同意した上で、Suicaを登録する必要がある。

Suicaの利用履歴データを活用したConcur Expenseの有償サービスの流れを示した図
Suicaの利用履歴データを活用したConcur Expenseの有償サービスの流れを示した図
(出所:コンカー、JR東日本)
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 2社はこのサービスを提供することで、Concur Expenseの利用企業における入力作業や、経理部門などでのチェック作業の負担を軽減できるようにする。背景には、2020年春以降、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、テレワークが企業で広く普及したことがある。

 テレワークを推進する企業では、社員がオフィスに出社する機会が減ったことで、通勤交通費を実費で精算するケースが増えている。こうした企業では、通勤交通費の精算に関する社内業務の負荷が高まるといった課題が出てきているが、2社は新サービスをこうした課題の解決策として提供していく。