日立製作所は2020年10月29日、クラウド型で生体認証の実装を支援する「生体認証統合基盤サービス」の提供を10月30日から始めると発表した。指静脈や顔、虹彩などの生体情報を暗号化したうえで、安全に本人確認できる基盤を提供する。入退室管理やキャッシュレス決済、アクセス制御など様々な用途での利用を目指す。

日立製作所横浜事業所内のカフェで指静脈認証を使って決済する様子
(出所:日立製作所)
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 日立はベースとなる技術を「公開型生体認証基盤(PBI)」と呼んでいる。生体情報を一度登録すれば、復元不可能な形に暗号化してクラウド上に保存して管理され、様々な用途で共用できる。「万が一情報が漏洩した場合でも悪用は不可能だ」(金融ビジネスユニット金融デジタルイノベーション本部の真弓武行技師)という。

日立製作所が提供する「生体認証統合基盤サービス」の概要
(出所:日立製作所)
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 提供開始時点では、専用ハードウエアを使った指静脈認証に対応する。12月から日立横浜事業所内のカフェで、指静脈認証を使ったキャッシュレス決済サービスを導入する。今後、スマートフォンやパソコンに内蔵する汎用カメラを使った指静脈認証や顔認証などにも順次対応する。価格は個別見積もり。今後5年間累計で100億円の売上高を目指す。